全人類に薔薇のマリアを読んでほしくて書いたブログ

 

 

 タイトル通り、全人類に薔薇のマリアを読んでほしくて、ザ・スニさんで大盛り上がり(※薔薇マリ界隈での話)のこのビッグウェーブに乗るしかねえ!という気持ちで云年ぶりにブログを書きました。

 

このブログは、薔薇のマリアを約10年こじらせたただのオタクが、いかにネタバレなしで薔薇マリに興味を持ってもらえるかをテーマにお送りします。 

また、個人の趣味100%で書いているので諸々至らない点も多いかと思いますが、細かいところは目を瞑っていただけますと嬉しいです。 

 

 

 

 

 

 

そもそも薔薇のマリアって?

www.kadokawa.co.jp

薔薇のマリアとは、十文字青先生著、BUNBUN先生イラストの角川スニーカー文庫ライトノベルです。

約10年連載した後、2014年に完結しており、既刊が本編21巻+外伝6巻の合計27冊出ています。

また、2006年にwebラジオにてラジオドラマ化、2007年には是美三々さん作画でコミカライズも全3巻発売しており、2016年には続編である「ノラ猫マリィ」1巻が出ました!(そちらは未完)

 

作者の十文字先生は、少し前にアニメ化した「灰と幻想のグリムガル」シリーズや、薔薇のマリア連載中に始まった「ANGEL+DIVE」シリーズなども手掛けていらっしゃいます。

イラストを担当するBUNBUN先生は、「神曲奏界ポリフォニカ ブラック」や「Fate/Grand Order」のヒロインXやアレキサンダーのキャラデザ、あとは別名義ですが「ソードアートオンライン」などが有名ですね。

 

基本的に一人称視点の文体で、人によっては少ししつこいと感じてしまうくらいに丁寧に描かれた心情描写が特徴的です。主人公であるマリアローズの視点だけでなく、ZOOのメンバー、アジアン、はたまたモブキャラに至るまで、あらゆるキャラクターの目線で描かれているので、その分各キャラに深みがありとっても個性豊かで魅力に溢れています!

また、個人としての苦悩を等身大で表されていることもあり、キャラクターの人間味がより強く描かれています。 

 

 

 

あらすじ

舞台はサンランド無統治王国の首都エルデン。

エルデンの地下、通称アンダーグラウンドには、異界生物(フリークス)を封じ込めている地下空間が広がっており、その異界生物を狩り、生計を立てている者を侵入者(クラッカー)と呼ばれている。

誰もが振り返る美貌を持つ主人公のマリアローズも、その侵入者のひとりであった。

孤独な侵入者であるマリアが、ひょんなことからクラン「ZOO」の園長トマトクンに出会い、ZOOの仲間たちとともに、大切なものができたり失ったりしながら成長していく物語。

 

 

と、ネタバレにならない程度のざっくりとしたあらすじ。

一言で表すとファンタジー小説です。クランというパーティを組んでダンジョンに潜りモンスターを狩って生活をする、というゲームのような世界観。もちろんファンタジーには欠かせない(だろう)魔術師も存在します。

ただし、ダンジョン攻略の話がメインという訳ではなく、最初のver0巻、Ⅰ巻以降は様々な冒険が繰り広げられています。

 

薔薇のマリアという、百合系マンガや少女マンガみたいなタイトルからは想像できないくらいに、基本的な内容は暗く、重いです。

(余談ですが、薔薇マリを検索すると高確率でマリみて関連がヒットします…笑)

 

無統治王国=法のない国ですので、街中での盗る犯す殺すは当たり前。

いつどこで危険な目に合うかわからない、そんな国の首都が舞台となっているので、作中のエログロ描写はきつめです。人もよく死にます(ただし蘇生式という特定の条件の上で死者を蘇生させることも可能)。

 

 ですが、全編通して暗くて重い話かというとそういう訳ではありません。

しっかり、ギャグやほのぼのとした要素も組まれています!

 

ギャグは、特にマリアとZOOの仲間たちとのやり取りや、マリアを前にしたアジアンの言動なんかがとっても愉快です。他にもバカと変態が大集合してたり。

ほのぼの要素としては、マリアと仲良しの女の子キャラクターたちとの絡みがとても癒されます。お菓子を食べて恍惚に浸ったり、パジャマパーティしたり……BUNBUNさんが描かれるイラストも最高にかわいいです。

 

ちなみに、エルデンが主な舞台となっていますが、時には別の場所が舞台となる場合もあり、そこに生きる人々などにスポットがあてられることも多いため、主人公であるマリアローズが殆ど出てこない巻もあります。

 

 

 

それではここからはもう少し内容に触れた話をしたいと思います。

最低限の知識だけで読みたい!なんて人は、ぶっ飛ばして「薔薇のマリアをより楽しく読むには」の項目を読んでもらえるとうれしいです!

 

 

 

 

 

 

登場人物

 マリアローズ/CV桑島法子

「仲間って、そういうものでしょ?たぶん、さ」

真紅の髪と橙の瞳を持つ、美貌の侵入者。最弱主人公。

昔のトラウマにより人との距離を図ることが苦手で、なかなか素直になれないひねくれた性格をしている。いわゆるツンデレ。少々毒舌家。

作中で幾度となく男に言い寄られるが、女ではない。その美貌と華奢な身体つきから初対面の人にはだいたい勘違いされることが多く、そのたびに怒る。アジアンを筆頭に変態に好かれる。

生きるために一人で侵入者業をしていたことから、要領が良く、いざという時の決断力・行動力がある。またその経験により無駄を嫌い、お金が好き。

ZOOの中ではトマトクンの代わりに参謀のような立場を担うこともある。

戦闘には(ver0巻の時点では)、エストック(小剣)や毒が仕込まれた小型の弩、錬金術の知識で製作したハーレム・ゴードンと名付けた爆弾を使用し、少し身軽であることと頭脳で自身の非力さをカバーしながら戦う。

 

アジアン/CV石田彰

「一目惚れしたんだ、キミに」

黒い髪に薄青の瞳を持つ クラン「昼飯時(ランチタイム)」の頭領(マスター)。美形。

マリアローズを熱愛しており、時間さえあれば常に高所からマリアをストーキングし、危険が迫れば颯爽と登場する。なお本人からは煙たげられており、数々の罵倒を受けてきたがめげない。

普段はクールそのものといった性格であり、昼飯時の仲間の中でも素っ気ない態度をとることもしばしばだが、マリアローズを前にすると一変し、キザでクサいセリフを連発する。本当に同一人物か疑いたくなるほどギャップが凄い。

男女問わず様々な人物から好意を寄せられているが、マリアしか眼中にない。しかしマリアを強く思う一方、昼飯時の仲間のこともとても大切にしている。

「虐殺人形(カーネイジドール)」の異名で知られており、かなりの実力の持ち主だがアジアン自身はその呼び名を嫌っている。

戦闘には「泣き叫ぶ短剣(スクリーミングダガー)」を主に、暗器、体術等を使用し、スピードと身体能力を活かした戦い方をする。

 

トマトクン/CV星野貴紀

「お前が他のやつを大事に思うように、他のやつもお前を大事に思っている。自分の命だけ安いなんて考えるな」

クラン「ZOO」の園長(マスター)。琥珀色の波立つ大剣を背負い、濃紺にファイアーパターンの模様がある甲冑と派手な外套を纏っている大柄な青年。男前。

いい意味でも悪い意味でも細かいことは気にしないおおらか(大雑把)な性格をしている。そのため普段はボケた発言も多いが、不思議と「彼に任せたら何とかしてくれる」といった安心感があり、実際誰よりも頼りになる存在。

ZOOの仲間のことを何よりも大切に思っており、仲間のためならば自身の危険も顧みない。また縁を大事にする傾向があり、お節介を焼くことも多い。

自身に向けられる感情に鈍く、また感情の表現をすることも苦手であるため、鈍感のレッテルをはられがち。しかし、自分や仲間の身に危険が迫った時など、いざという時は野生の勘のような鋭い感性も持ち合わせている。

戦闘には、背負った大剣を使用し、豪快かつ大胆に獣を連想させるような動きで戦う。

 

カタリ/CV岡本寛志

「し、死んでたまるかいダァホ!わしみたいな半魚人にかてな、生きる権利は――て、誰が半魚人じゃ!人間やっちゅうねん!」

クラン「ZOO」のメンバー。キングダム・イズルハ(関西弁に似ている)訛りで話す、芸人気質のおしゃべりな青年。ムードメーカー。

魚類を連想させる顔立ちのため、度々仲間(主にマリアローズ)から半魚人などといってからかわれており、本人は否定しているが、その鉄板ネタが美味しいと思っているところもある。自身の漢道を大切にしており、義理や人情に弱い熱血家。

希少なアイテムに目がなく、度々怪しい話をどこからか拾ってきては痛い目をみることもしばしば。しかし知識は多いためそれが戦闘で役に立つこともある。

戦闘では、自身が名付けたイノイチ、ロノニーという2本の変形斧を使用する。規定外な強さを誇るZOOのメンバー中では平凡だが、並みの侵入者には負けない程の度胸や技量がある。

 

ユリカ・白雪(スノーホワイト/CVこやまきみこ
「しょんな気持ちのままでいたら、あなた、死ぬわ。死ねば二度と生き返れないかもしれないのよ」
クラン「ZOO」のメンバーで医術士。ブロンドの髪に灰色がかった青い瞳をもつ10歳前後の見た目をした実年齢23歳の可憐な美(少)女。舌足らずで話す。
見た目に沿わず、気丈で世話焼きな性格をしており、頼りになる皆の優しいお姉さん。しかし怒ったときは誰よりも恐ろしく、最強伝説の持ち主でもある。
医術士でありながら、鵺(ぬえ)流古式戦闘術と呼ばれる格闘術を操り、腕前もかなりのもの。いつも鵺流古式戦闘術のシンボルである赤い縦ラインが入った純白の医術士帽と医術士服を着ている。

戦闘では医術士服と同じく、赤いラインの入った極限九手棍(クライマックスナインポール)を自在に操り、攻守ともにバランスよく立ち回ることを得意とする。

 

ピンパーネル/CV志村知幸
「トマトクン、カタリ、ミんナ……ZOO・色んナ人いマス。デも、仲良シ。アなタも」

クラン「ZOO」のメンバー。砂色の髪と瞳を持ち、同じ色の衣を纏うラハン大陸出身の元アッサシン。
普段は無口で無表情だが、心優しくユーモアもある男性。共通語が苦手なため片言で話す。トマトクンに絶対の忠誠を誓っており、さながら忠犬のようだと作中で例えられることも多い。
戦闘では、雌雄一対の短剣、雄のグレアデと雌のリレッザを使用し、超人的な身体能力で敵を解体する。その速さは神速。

 

サフィニア/CVゆかな

「今…ここには……彼がいません……わたしは、恐ろしいのです……マリアさん、ユリカ、わたしは……あなたがたを……」

 クラン「ZOO」のメンバー。銀髪と翡翠色の瞳に、病人のような肌の色が特徴の幸薄げな女性。…を多用する話し方をする。
大凶運の持ち主にして、その凶運は世界を滅ぼすといわれるほど。そのため自身の不運により周りに影響があることを何よりも気にしている。
魔術が後退してしまった現代では数少ない真正の、恐怖の繰り手(ドレッドスター)。一般的な魔術士が使用する(ただし術者の力量によりその差は天と地ほどもある)要素魔術だけでなく、大変高度な技術だけでなく才も必要な召喚魔法すら扱うことができる。

 

 

メインキャラクターのみの紹介でした。

極力ネタバレにならない程度まとめましたが、書いてる人間がマリアローズとアジアン贔屓気味なので文字数に出てしまいましたね…

ZOOのメンバーはこの5名だけでなく、他にもいており、作中で加入したりもするのですが、ひとまずver0巻とⅠ巻のみに絞りました。また、それに合わせてセリフもその範囲で選出しました(わたしの趣味100%です)。

 

 

ネタバレ防止のためここでは割愛しておりますが、この世界のキャラクターたちは、それぞれ大小重い過去を持っており、それゆえに悩んで立ち止まったり、前を向いて進む勇気を手に入れたりと、非常に人間味があります。

初めのほうでも書きましたが、薔薇のマリアは主人公マリアローズだけの視点ではなく、ありとあらゆるキャラクターの目線で話が進んでいくため、それぞれの心情を知ることができます。マリアからの視点ではわからなかったことも、そのキャラの視点で判明することもあり、読んでいくうちに始めの印象とガラリと変わることも多いのです。

 

また、薔薇のマリアの最大の魅力は、なんといっても主人公マリアローズの成長です!

 

過去のトラウマから人間関係を築くことが下手くそなマリアが、ZOOの仲間と出会って少しずつ変わり成長していく――平凡以下でしかない自分が仲間のためにできることは何か。ちゃんと自分はやれているだろうか。皆に必要とされているだろうか。と悩むことも多く、三歩進んで二歩下がるように、進んでは下がってを繰り返していきます。
もちろんZOOの中だけでなく、時には自身のストーカーだけでしかない存在だったアジアンとの関係を通じて人間的に成長する場面もあります。

主人公ゆえに一番明確に変化がわかりやすいのがマリアですが、マリアだけでなく他の登場人物たちも変わりたいと頑張るマリアを通じて成長していきます。

始めの頃の巻と、終わり頃の巻を読み比べてみると大変感慨深い気持ちになれます…こんなに立派になって!とまるで気分は親。 

 

 

 

 

 

薔薇のマリアをより楽しく読むには?

 

おそらくここまで読んで下さった皆さんは、少しは薔薇マリに興味をもってくれたんじゃないかと!思うわけですが!どうなんでしょうか!全人類聞いてくれ薔薇のマリアはいいぞ!

 

では、ここでは薔薇のマリアをより楽しく読む方法をお伝えしたいと思います。

ずばり、それは読む順番です!

 

薔薇マリは本編が21巻、外伝小説が6冊出ているのですが、実はこの外伝小説がとっても重要です。本編では詳しく明かされることがなかった、あのキャラやこのキャラの過去が収録されていたり、昼飯時のメンバーが中心の話が収録されていたり、外伝小説で初めて明かされることも多いのです。

 

では、ここでわたしが以前作った個人的おすすめ読み順表をご覧ください。

 

f:id:tsjjl:20171009152342p:plain

 

BUNBUNさんの美麗イラストの表紙が並ぶと圧巻ですね。

基本的にはこの順番でご覧いただけたら間違いはないと思うのですが、あくまで個人的な推奨順になりますので、薔薇まりゃー(※BUNBUNさんが名付けた薔薇マリファンの名称)の皆さんからするとこの巻はここで読んだ方がいいのでは?という意見もあるかと思います。特につぼコロとか…すみません。

また、○○編のように物語の一区切りがつくところをわたしの主観で色分けしました(ネタバレを避けるためにあえて名前はつけない方針で行きます)。

 

それでは、外伝小説であるVerシリーズをもう少し詳しく説明していきます。

こちらも少し内容に触れる話になるので、できるだけネタバレしたくない!という方は最後のほうのまとめ、もしくは読み順表のみご覧ください。

 

 

www.kadokawa.co.jp

まずVer0‐僕の蹉跌と再生の日々‐ですが、ここではマリアとZOOのメンバー、アジアンとの出会いのエピソードが描かれています。

また、この巻は外伝小説であるにも関わらず実質的には薔薇のマリアの1冊目にあたります。販売順ではⅡ巻後になるのですが、実際に作者の十文字さんが執筆されたのはこのVer0巻が最初になり、まさに薔薇のマリアの原点になります。そのため、この巻は薔薇マリを初めて読む人は是非最初に手を出していただきたいです!

 

 

www.kadokawa.co.jp

www.kadokawa.co.jp

次にVer1Ver5‐つぼみのコロナ‐について。

この2冊はマリアローズではなく、本編で何度か登場しているへっぽこ魔術師コロナにスポットが当てられています。ここではコロナの事情やZOO以外の侵入者の日常、エルデンの日常などがより明確になる巻になります。

この2冊は他Verシリーズよりも本編と絡む要素が少なく、個人的にはいつ読んでも大丈夫だと思います。ですが、登場人物の関係からⅤ巻~14巻の間で読むことを推奨します。

ちなみに、おすすめ読み順表でこの位置に入れたのは、Ⅴ~14巻までの間で一区切りがついている場所であり、他のVerシリーズと被っていない(Verシリーズが続いていると本編がなかなか進められなくなるので…)という理由からです。この位置以外だと、Ⅶ~Ⅷの間か、Ⅹ~11の間をお勧めします。

 

 

www.kadokawa.co.jp

Ver2‐この歌よ届けとばかりに僕らは歌っていた‐について。

この巻はZOOのメンバーの過去の話で構成された短編集になります。中には、本編で少しだけ触れられていて物語終盤で本格的に登場する人物も出ており、終盤の話をより楽しく読むためには必須ですし、なによりZOOメンバーの魅力をもっと知るには欠かせない巻です。

読み順ですが、必ずこのタイミングで読んでほしい!というわけではありません。ですが、いずれもメインキャラの過去のエピソードになるので、Ⅴ巻以降は早めに読むことを推奨します。なお、Ⅴ~Ⅶまではひとまとまりの話ですが、ⅤとⅥの間で読んでも良いかもしれません(Ⅵに少しここでの話に触れる描写があるため)。

 

 

www.kadokawa.co.jp

Ver3‐君在りし日の夢はつかの間に‐について。

こちらは昼飯時のメンバーの過去話で構成された短編集になります。アジアンはもちろん、いままで本編で少ししか触れられてこなかったメンバーも登場します。本編ではマリアを前にした愛の騎士(…)な面が多く出ていましたが、この巻では昼飯時の頭領のクールなアジアンが中心です。別名お前は誰だ?巻。

おそらくわたし以外の薔薇まりゃーの方々も同意見だと思うのですが、この巻(とVer0を最初に読む)に関しては、是非読み順表の通りⅦ~Ⅷの間で読んでもらいたいです!もはや推奨というより絶対レベル。

というのも、Ⅷ巻以降のストーリーがこの巻を読んでいないと魅力が半減してしまうからです。詳しくはネタバレになるので控えますが、とにかくこの巻とVer0だけは表の順でお願いします!

(どうでもいい話ですが、この巻のサブタイトルがわたしは1番好きです)

 

 

www.kadokawa.co.jp

Ver4‐hysteric youth‐について。

この巻は、ZOOに入りたての時期のマリアを中心とした短編集になります。発売されたのはⅩ~11巻の間ですが、実際に十文字さんが執筆された(スニーカーに掲載された)のはⅡ~Ⅸまでの間と幅広く、薔薇マリ初心者でも楽しめる内容となっています。

本編で重要な役割をするキャラなどは登場しないため、基本的にはどのタイミングで読んでも大丈夫なのですが、ここでの内容が本編で少し触れられることもあり、個人的にはⅠ~11巻までに読むことを推奨しています

読み順表ではⅩと11の間になっていますが、他のタイミングとしてはⅢ~Ⅳの間(Ⅳで少しだけここでの内容を触れられているため)、Ⅶ~Ⅷの間(Ⅸで同じく少し内容に触れられるため)でも良いかもしれません。

 

以上をざっくりとまとめると、

●Ver0は、薔薇マリ初心者は必ず最初に読む

●Ver1,5は、Ⅴ~14巻までに読む

●Ver2は、Ⅴ巻以降早めに読む

●Ver3は、Ⅶ~Ⅷ巻の間に必ず読む

●Ver4は、Ⅰ~11巻までに読む  です!

 

ではここからは番外編。

読み順表にもおまけ程度に入れているものもありますが、本編+外伝以外の薔薇のマリア、具体的にいうとドラマCDとコミカライズ版、ノラ猫マリィ、そして裏薔薇のマリア、2018年10月末日現在に読める薔薇のマリア書き下ろし読み切りの説明をしたいと思います。

なお、初心者の方々には本編&外伝だけで十分魅力が伝わるかと思いますので、ここから先はもっと薔薇マリを知りたい!という方向けの話です。何度も言うように、とりあえず最低限の知識で満足という方はどうぞ最後の項目まで飛んでください~!

 

 

 

 

www.amazon.co.jp

ドラマCDについて。

2006年にマリアローズ役の桑島法子さんやアジアン役の石田彰さん等大変豪華なメンバーでWebラジオからドラマCD化しました。正式名称は「webラジ voice theater 薔薇のマリア Don't make me alone」です。

原作者である十文字さん描き下ろしのオリジナルストーリーとなっており、アンダーグラウンドのD11を舞台に、お馴染みZOOのメンバーとアジアンが登場します。本編以外にもラジオパートやテーマソング、挿入歌など盛り沢山の内容なのですが、個人的には「Azian’s Love Letter」のトラックが最高なので是非聴いてください。アジアン(CV石田彰)のマリア語りをこれでもか!というくらい聴けます。アジアンのキャスティングをした人と石田さんにお高いハムを贈りたくなるくらいにハマり役です。

また、このCDですが街角の吟遊詩人rosenとして、なんと十文字さんご本人が挿入歌を歌っていらっしゃいます!原作者の歌入りドラマCD!すごい! 某テニスの作者さんみたい!

 

 

www.kadokawa.co.jp

コミカライズ版ついて。

2007年より是美三々さん作画で漫画化され、ビーンズエースにて連載されました。Ⅳ~Ⅴまでの間の話でこちらもオリジナルストーリー(一部のみ原作沿い)となっており、エルデンを舞台にZOOを始めとしたメンバーが登場します。全3巻。

主観ですが、原作よりギャグ要素が多く、アジアンが更に変態です…たぶん全編等して一番テンションが高い。人によっては、ちょっと腐向け要素が強いと捉えられるかもしれません。全巻あとがきにて、十文字さん(文字のみ)とBUNBUNさん(イラスト付き)のコメントが掲載されています。なお先程からちょこちょこ出てくる薔薇まりゃーという単語がファンの間で浸透し始めたのは、おそらくこのあとがきにてBUNBUNさんがコメントされてたのが原因かと…

ちなみに、わたしはこのコミカライズを読んでアジアンのキャラが強烈過ぎて興味を持って原作を読み始めたタチです。

 

 

www.kadokawa.co.jp

ノラ猫マリィについて。

薔薇マリ完結後、役2年の月日の後2016年9月に発売された薔薇のマリアの続編です。初出はBUNBUNさん画集のTHE LAST ROSEの十文字さん書き下ろしSSにて。

続編という括りですが、薔薇マリを読んでいなくとも楽しめる作品となっています(ですが薔薇マリを完読予定のある方がこちらから読まれるのは若干のネタバレがあるためお勧めしません)。現時点(1巻)での登場人物たちは一部キャラを除いて前作の生まれ変わりのような立ち位置であり、主人公はマリア・ローズであってマリアローズではありませんが、前作からの確かな繋がりがみられます。まだ1巻のみの発売のため物語はまだまだ序章といった感じです。もう販売から2年経過しましたが続きが待ち遠しい…!

 

 

www.kadokawa.co.jp

BUNBUNさん画集のTHE LAST ROSEについて。

2015年に受注生産限定(一部店舗にも置いていたらしいですが)で販売された、薔薇のマリアのイラストのみで構成されたBUNBUNさんの画集です。

Ⅰ巻~最終巻の21巻+外伝小説6冊分のイラストのみでなく、スニーカーで掲載されたものや別媒体(フェア等で描かれたものから漫画版のコメント欄まで)のイラストが再録されており、カバーイラスト含む描き下ろしも有り。とにかく美しいイラストばかりで、個人的には20巻、21巻の表紙の薔薇のマリアの集大成ともいえるイラストを大きなページで拝見できるということだけで買う価値があると思います。

上記でも記載しましたがノラ猫マリィの初出はこの画集になり、7ページ(イラストページ含む)にあたって十文字さん書き下ろしSSが掲載されています。なお現時点ではノラマリ(単行本)とのストーリーの繋がりはありませんが、こちらはお馴染みのメンバーが登場します。

 

 

www.kadokawa.co.jp

薔薇のマリアについて。

2014年発行の「S BLUE ザ・スニーカー100号記念アンソロジー」に掲載されている薔薇のマリアの短編小説になります。内容を一言で表すと学園パロディです。

お馴染みのキャラクターたちが裏薔薇学園という学校を舞台にドタバタ劇を繰り広げており、主にギャグです。ほんの少し本編の内容に触れている部分もありますが、Ⅳまで読んでいれば主な登場人物や内容を把握できるかと思います。

アンソロジーの中のひとつであり、内容も短いため必ず読んでほしい!という訳ではありませんが、マリアたちのドタバタしたギャグや秩序の番人の5人組が好きな方にはお勧めです。本編では見れないところが読めますし、ギャグ部分は突っ込みどころが多くて笑います。

 

 

2018年に読める薔薇のマリアの描き下ろし読みきりについて。

初めのほうで話したザ・スニさんのお祭り騒ぎとはこのことです。 スニーカー文庫創刊30周年を記念して、雑誌「ザ・スニーカー」さんが1号限りで復活し、まさかの薔薇のマリアも書き(描き)下ろしで登場!十文字さんの書き下ろしはもちろん、BUNBUNさんの描き下ろしもあり薔薇まりゃー大歓喜!まさにお祭り騒ぎとなりました。

こちらは出たばかり(むしろ発売日にブログを書いています)で、まだ読んでない方も多いかと思うので内容には触れませんが、薔薇マリ目当てで購入予定の方は是非メロンブックスで特典のポストカードもゲットしてください!

 

 

 

  

最後に

拙い文章でしたが、愛だけはたくさん込めて書いたので(1万字超えてました)、少しでも薔薇のマリアの魅力をお伝えできていたら嬉しいです!全人類薔薇のマリアはいいぞ!

 

最後にとっても重要なことをお伝えします。

実は薔薇のマリアは一部絶版しており、現在書店で取り扱っていない巻がございます。

 

具体的にいうと、外伝小説であるVerシリーズ全6巻、コミカライズ版全3巻、裏薔薇のマリア掲載のザ・スニーカー100号記念アンソロジー、BUNBUNさん画集のTHE LAST ROSEが絶版となっております。

ここまで宣伝しといて手に入れれないのかよ!なんて思うかと思いますが、安心してください。コミカライズ版以外はすべて電子書籍で購入可能なのです!すごい!便利な世の中!

 

角川さんのHPや、Amazonさん(Kindle)等で購入可能です!!

まずはver0巻からどうぞ!!!

www.kadokawa.co.jp

www.amazon.co.jp

どうしても紙媒体で欲しいという方は中古でも良いので読んでください…

 

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました~!

書き下ろし読み切りを読んでうおおおお!!!という熱い気持ちのまま書いたので、誤字とか文章力の低さとかすごそうですがちょっとでも興味を持ってもらえると嬉しいです。

 

なおSNSでの拡散などはご自由にどうぞ!

また、原作やウィキ等色々参考にさせてもらって書いていますが、何か間違いや問題等があればそっと教えていただけると嬉しいです。気づき次第修正させていただきます。

 

皆さんに良き薔薇マリライフを!レッツ!薔薇マリャー!

 

 

 

 

 

 

2018.11.2追記

1部誤字の修正と説明不足と感じたところを追記しました。Amazonさんのリンクが1部うまくいっていないようなのですが(ドラマCDとかver0のところとか)何度直しても戻ってしまうのですが何故でしょうか……

また、皆様Twitter等で拡散してくださってありがとうございます!広がれ薔薇まりゃの輪!