全人類に薔薇のマリアを読んでほしくて書いたブログ
タイトル通り、全人類に薔薇のマリアを読んでほしくて、ザ・スニさんで大盛り上がり(※薔薇マリ界隈での話)のこのビッグウェーブに乗るしかねえ!という気持ちで云年ぶりにブログを書きました。
このブログは、薔薇のマリアを約10年こじらせたただのオタクが、いかにネタバレなしで薔薇マリに興味を持ってもらえるかをテーマにお送りします。
また、個人の趣味100%で書いているので諸々至らない点も多いかと思いますが、細かいところは目を瞑っていただけますと嬉しいです。
そもそも薔薇のマリアって?
薔薇のマリアとは、十文字青先生著、BUNBUN先生イラストの角川スニーカー文庫のライトノベルです。
約10年連載した後、2014年に完結しており、既刊が本編21巻+外伝6巻の合計27冊出ています。
また、2006年にwebラジオにてラジオドラマ化、2007年には是美三々さん作画でコミカライズも全3巻発売しており、2016年には続編である「ノラ猫マリィ」1巻が出ました!(そちらは未完)
作者の十文字先生は、少し前にアニメ化した「灰と幻想のグリムガル」シリーズや、薔薇のマリア連載中に始まった「ANGEL+DIVE」シリーズなども手掛けていらっしゃいます。
イラストを担当するBUNBUN先生は、「神曲奏界ポリフォニカ ブラック」や「Fate/Grand Order」のヒロインXやアレキサンダーのキャラデザ、あとは別名義ですが「ソードアートオンライン」などが有名ですね。
基本的に一人称視点の文体で、人によっては少ししつこいと感じてしまうくらいに丁寧に描かれた心情描写が特徴的です。主人公であるマリアローズの視点だけでなく、ZOOのメンバー、アジアン、はたまたモブキャラに至るまで、あらゆるキャラクターの目線で描かれているので、その分各キャラに深みがありとっても個性豊かで魅力に溢れています!
また、個人としての苦悩を等身大で表されていることもあり、キャラクターの人間味がより強く描かれています。
あらすじ
舞台はサンランド無統治王国の首都エルデン。
エルデンの地下、通称アンダーグラウンドには、異界生物(フリークス)を封じ込めている地下空間が広がっており、その異界生物を狩り、生計を立てている者を侵入者(クラッカー)と呼ばれている。
誰もが振り返る美貌を持つ主人公のマリアローズも、その侵入者のひとりであった。
孤独な侵入者であるマリアが、ひょんなことからクラン「ZOO」の園長トマトクンに出会い、ZOOの仲間たちとともに、大切なものができたり失ったりしながら成長していく物語。
と、ネタバレにならない程度のざっくりとしたあらすじ。
一言で表すとファンタジー小説です。クランというパーティを組んでダンジョンに潜りモンスターを狩って生活をする、というゲームのような世界観。もちろんファンタジーには欠かせない(だろう)魔術師も存在します。
ただし、ダンジョン攻略の話がメインという訳ではなく、最初のver0巻、Ⅰ巻以降は様々な冒険が繰り広げられています。
薔薇のマリアという、百合系マンガや少女マンガみたいなタイトルからは想像できないくらいに、基本的な内容は暗く、重いです。
(余談ですが、薔薇マリを検索すると高確率でマリみて関連がヒットします…笑)
無統治王国=法のない国ですので、街中での盗る犯す殺すは当たり前。
いつどこで危険な目に合うかわからない、そんな国の首都が舞台となっているので、作中のエログロ描写はきつめです。人もよく死にます(ただし蘇生式という特定の条件の上で死者を蘇生させることも可能)。
ですが、全編通して暗くて重い話かというとそういう訳ではありません。
しっかり、ギャグやほのぼのとした要素も組まれています!
ギャグは、特にマリアとZOOの仲間たちとのやり取りや、マリアを前にしたアジアンの言動なんかがとっても愉快です。他にもバカと変態が大集合してたり。
ほのぼの要素としては、マリアと仲良しの女の子キャラクターたちとの絡みがとても癒されます。お菓子を食べて恍惚に浸ったり、パジャマパーティしたり……BUNBUNさんが描かれるイラストも最高にかわいいです。
ちなみに、エルデンが主な舞台となっていますが、時には別の場所が舞台となる場合もあり、そこに生きる人々などにスポットがあてられることも多いため、主人公であるマリアローズが殆ど出てこない巻もあります。
それではここからはもう少し内容に触れた話をしたいと思います。
最低限の知識だけで読みたい!なんて人は、ぶっ飛ばして「薔薇のマリアをより楽しく読むには」の項目を読んでもらえるとうれしいです!
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